忠義精神:海外居住者の心のよりどころ
世界関公文化網のニュース:12月3~4日に開催されたマレーシア国際関羽文化フォーラムで、タイ華人の呉南江さんの講演は、情が深く、堂々とした気風で、凛としていて、参加者から熱烈な拍手を受けた。
呉南江さんはタイの華人の第三世代で、泰亜メディア集団理事会理事長、泰中文化芸術交流センター会長、海外中国語新メディア協力委員会会長、タイ洪門総会会長、海外洪門文化交流センター会長である。
タイの泰亜メディア集団理事会理事長の呉南江氏
関羽は古代三国の名将であり、忠義無二で、勇猛極まりないイメージが歴代の帝王に絶えずに封じされ、侯から王に、王から帝に、さらに天尊となり、みんながよく知っている関聖帝君となり、廟に入って神となり、海外の華人に神として崇められている。義が天下を行き、国を安定させ、忠実で愛国だという彼の思想は海外居住者の心のよりどころとなっている。
関羽の忠義精神は海外の華人の精神世界を支えている。それで、忠義精神とは何だろうか。
忠は愛であり、愛は忠になる。不忠は愛ではない。愛がなければ、忠になれない。だから、天地を愛し、国を愛し、民族を愛し、国民を愛し、家族を愛し、両親を愛し、妻子を愛し、兄弟姉妹を愛し、友人を愛し、事業を愛し、上司を愛し、仕事を愛し、自分の愛することを愛し、愛することに忠実にし、すべて「忠」と呼ばれている。
マレーシア国際関羽文化フォーラムの主な講演者
タイは忠義精神を崇め、民族に忠実であり、国に忠実であり、上司に忠実であり、職務に忠実である。タイ民族も「天・地・君(国)・親・師」の倫理を非常に提唱している民族である。中国の雲南省出身の人々と同じように、「天・地・君・親・師」の位牌を奉安している。ただ、私達は常に表象を重視している。タイ民族は心の中の信仰を重んじている。大きな表象は形がなく、大きな声が無声である。彼らは鼓吹せずに、ただ黙々と修業しているだけで、心の中に銘じ、行動の中に実行している。タイ人も力行にこだわっている。
平和の時代には、忠義精神にも新しい解釈があった。軍人にとって、忠義の真髄は国土を守ることである。裁判官にとって、忠義の真髄は公正な決断である。警察にとって、忠義の真髄は正義を守ることである。医者にとって、忠義の真髄は命を救い、負傷者を助けることである。教師にとって、忠義の真髄は立派な人間になるように、すべての人が教育を受けることができるように、人を育てることである。私達の海外の華人・華僑にとって、忠義の真髄は中華の優れた文化を代々受け継ぎ、しっかりと伝えていくことである。
マレーシア国際関羽フォーラムの開幕式で、ゲストは朱正明氏の『世界各地と中華の関帝が世界の屋根に集まる』という作品を展示した。❶マレーシア国会議員・元交通相の陸兆福氏(真ん中)❷マレーシア国会議員の方貴倫氏(左から4人目)❸マレーシアの森メリーランド州の議員の呉金財氏(右から2人目)❹マレーシアの森メリーランド州の行政議員の朱建華氏(左から3人目)❺マレーシアのシェランウコン州の議員の劉天球氏(右から4人目)❻マレーシアのシェランウコン州の行政議員の黄思漢氏(左)❼マレーシアのマラッカ州の議員の劉志俍氏(左から2人目)❽マレーシア関羽文化普及センター会長の孫魯驊氏(右から3人目)❾マレーシア関羽文化普及センター首席顧問の呉家本氏(右)
関羽の忠義精神はすでに国の枠と民族の違いを越え、一つの国の、一つの社会の結束力の体現になっている。この忠義精神のリードの下で生まれた結束力こそ、社会全体のメンバーが国のために、民族の台頭と繁栄のために献身し、個人の利益を捨て、集団の功績を挙げ、一致する点を求め、異なる点を残しておき、互いに牽引し、心を一つに団結し、国が太平で人々の生活も安定している大同の世界に向かう。
(文章:呉南江 写真:泰傑 編集審査:正明)
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