代々受け継ぐ:関羽文化特別貢献賞の受賞者5人をしのぶ
世界関公文化網のニュース:文化学者の朱正明氏はこのほど、「当時、北京人民大会堂で『関羽文化特別貢献賞』を受賞した6人のゲストは、5人が亡くなり、私だけが残りました。私も60代の人です。中華の関帝文化を伝承するには、若者の育成を重視すべきです。後継者が必要ですよ。」とつくづく語った。
2011年、中国人民政治協商会議元副主席の王文元氏はプレゼンターとして「関羽文化特別貢献賞」を授与
朱正明氏の回想によると、11年前の2011年11月28日、北京人民大会堂はとりわけ重々しくて眩かったそうである。中国人民政治協商会議元副主席の王文元氏、中国文化財保護基金会理事長の馬自樹氏、中国文化財保護協会名誉会長の謝辰生氏、中国文化財保護協会会長の羅哲文氏、国内外の専門家や学者や企業家の150人余りが、人民大会堂のマカオの間に集れ、関羽文化の発揚と文化財の保護に際立った貢献をした謝辰生氏、羅哲文氏、胡小偉氏、関英才氏、朱正明氏、孟海生氏である6人の専門家・学者に「関羽文化遺産保護と発展特別貢献賞」を授与した。
2011年11月、北京人民大会堂は「関羽文化特別貢献賞」を盛大に授与した。左側から:羅哲文氏、関英才氏、謝辰生氏、胡小偉氏、朱正明氏、プレゼンター張潤香氏
謝辰生氏は中国文化財業界の著名な専門家であり、中国文化財保護協会の名誉会長であり、中国歴史文化名城専門家委員会委員であり、文化財保護のために奔走してアピールをし、恨みも後悔もなく、「中国文化遺産保護生涯成果賞」を受賞したことがある。北京の西四北護国双関帝廟を修復するために、謝先生は90歳の高齢を顧みず、自ら現場を視察し、救急案を提出した。
羅哲文氏は中国の古建築の学者であり、中国文化財保護学会の会長である。50年以上文化財保護のために苦労して奔走し、多方面に努力し、自ら中国の99の国家級文化名城を視察し、自ら現場に臨み北京西四北護国双関帝廟を視察し、関係指導者に手紙を送り、救急性保護を行い、同時に民生問題を解決した。
胡小偉氏は成都市に生まれ、中国社会科学院の研究員として成長し、長年にわたって関羽文化を研究し、大中華圏の各種関羽崇拝の遺存と現象を遍歴し、『第一神明』や『関羽信仰研究シリーズ』など200万字余りの関羽文化の専門書を著した。
関英才氏は東南アジアの華僑リーダーであり、関羽文化を発揚するために、90歳の高齢の関先生は香港・マカオ・台湾と海外を奔走し、広く良縁を結んでいた。彼は気前よく金を出し、生活の困難な者を救い、貧困扶助を行い、投資して学校を建て、寄付して関氏図書館を設立し、海外で関帝廟を建設するために資金を集めた。
朱正明氏は湖北省委員会統戦部に勤務し、中華の関帝文化の伝承に強い責任感を持ち、39年間で5大陸51の国と地域を渡り歩き、1万枚以上の貴重な写真を撮影し、『関羽聖跡』や『世界関帝文化』や『天涯を渡り歩って関羽を訪ねる』などの専門書を出版した。海外では何度も「世界関帝文化写真展」を開催し、国内外の関帝殿堂の修復と再建に際立った貢献をした。
2018年の錦秋の候、朱正明氏は5大陸のゲストを率き、世界の屋根に進み、世界最高のチョモランマ関帝廟に巡礼に行った
孟海生氏は山西省運城市政治協商会議の常務委員である。前世紀の中国文化大革命時代に「4つの古いしきたりを破る」ため、地元の紅衛兵に「解州関帝廟を打ち壊す」と提案され、当時同校の紅衛兵委員会の副主任を務めていた孟海生氏は関帝殿堂の破壊に反対し、同級生を率いて1日4回の交替で見張りをし、40日以上堅持し、解州関帝廟と常平関帝祖廟を守った。20年来、関帝文化を研究し、論文、映画・テレビの脚本を500万字以上発表した。地元の関羽文化の発展を積極的に推進する。
荘厳で穏やかな人民大会堂は、これまで初めて北京で中華の関帝文化の伝承のために盛大に授与することを目撃した。
2022年9月、黄河東岸の山西省の運城市で、朱正明氏(左)は中華文化促進会会長の王石氏に新著の『中華の関帝は地球の3極に進む』を贈呈し、世界の関帝文化のすばらしさを語った
朱正明氏は「今回の授賞を振り返ると、さながら盛大な「文化財の大救助」のようです。」と言った。
●授賞後数カ月、羅哲文氏は享年88歳でこの世を去った。
●授賞後1年、孟海生氏は64歳の若さでこの世を去った。
●授賞後2年、胡小偉氏は69歳の若さでこの世を去った。
●授賞後2年余り、プレゼンターの副主席の王文元氏が享年83歳でこの世を去った。
●授賞後10年、東南アジアの華僑リーダーの関英才氏が享年98歳でこの世を去った。
●授賞後11年、2022年の夏、謝辰生氏は享年100歳でこの世を去った。
右側からジンバブエ企業家の杜叡氏、ヨーロッパ湖北省商業連合会の文化交流部部長の楊兵兵氏、オーストラリア連邦銀行の慧子氏が新著の『中華の関帝は地球の3極に進む』を拝読
朱正明氏は「中華の関帝文化を発揚する事業は、引き続き前進しなければなりません。そして、代々受け継がなければなりません。世界各地で関羽を記念する殿堂はますます光り輝き、関羽を祭る場面はますます盛大になり、関羽を研究するフォーラムはますます上品になり、関羽を名付けるサークルはますます広々としている。千年も果てしなく続く関羽文化のブームが、台湾海峡両岸で、世界の5大陸の華人が住む場所で、ますます旺盛な生命力を示しているのを喜んで見ました。」としみじみと語った。
2022年の国慶節の前に、湖北大学の歴史文化学院の教師と学生は一緒に『世界各地と中華の関帝が世界の屋根に集まる』の「宣紙」製のポスターを展示
朱正明氏は「より多くの志を持っている後輩に、中華文化を学び、中華文化を愛し、中華の優れた伝統文化を伝承する行列に入ることを期待しています。」と語った。(文章:朱俊奕 写真:王洛)
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